どこまでも続く大きな天空を仰げば、 細かな光の粒が踊っていた。 ブラシで塗られたような真っ青な快晴は、 相変わらずとてつもなく広くて、無限大に続いていた。 虚しさを覚えてわたしは日光に逆らうように目を細めた。 わたしは空を見上げる無数の人々の群れのうちの、 たった一人に過ぎないのだから。