さて、帰りますか。 最後にもう一度目に焼き付けて、ロビーに向かおうと振り向く。 ──え。 あ、れ。 私って……。 これ夢じゃないよね? まって。混乱してきた。 なぜ、キミが、ここにいるんですか……? 長い沈黙を破ったのは、キミだった。