水瀬と俺は同期だ。

いつからか いや、早い段階で
俺は水瀬の事を好きになっていた、と思う。

あいつは 俺からすれば いつも可愛い女子。構いたい気持ちが溢れてくる。

俺の好きはlikeかloveか?今日俺自身 水瀬と話して 確認しよう。

最初で最後のデート…だとしても。

息を切らして水瀬が店に入って来た。

「小西ごめん。ちょっと待ったよね」

「嫌 大丈夫。お疲れ~水瀬。お前ここに座れ 俺買って来てやるから。」

あっ… 俺条件反射的に 水瀬の世話してるな。まぁ今日だけはいいか…。

水瀬の好きな キャラメルミルクティーを注文して 水瀬の元に運ぶ。

「小西 いつもありがとう。」
ニコっと笑う水瀬が可愛い。

「私ね 一番好きなんだ‼」
これがね と指さす水瀬。

俺の事言われた訳でもないのに
ドギマギしてしまう。

「お前 甘いもの好きだからな‼」
慌てて返事を返す俺。
何大人のクセして焦ってんだか…

「今日鈴音どうしたのかな?
何か聞いてる?それと金曜 あの後どうなったの?」

「今日の綾瀬の事は 聞いてない。
先週お前こそ 大丈夫だったのか?」

何故か 先週の事は、
俺は水瀬には言い辛い。

お互い一気飲みをして 俺はその後の記憶が飛んでいるし、介抱したのが綾瀬だから、どこまで水瀬が知ってるのかも わからない。

「えっ私は…」

ボッと顔が赤くなり 今まで長い付き合いの中でも見た事もない顔の水瀬がいる。

くそっ可愛い過ぎるだろ?
抱きしめたくなる俺は やっぱり水瀬の事 好きのloveだからか?

「あのね…小西。」

ちょっと待て…水瀬。言わないでくれ。
俺お前がこれから言う事がわかってしまう。首筋にしっかりキスマーク付いてるしな…

「…瀬野が好きなんだろ?彼氏にでもなった?」

「何で?私何も言ってないよ…」

「う~ん。水瀬の事好きだからかな…」

やべ。勢いで告るとか…

「お前見てたから。まぁ、loveじゃなくて likeの好きだけどな‼」

「もぅびっくりした~!!
何でバレちゃうのかな?
そうなんだ、瀬野君と付き合う事になったの。自分でも信じられないけど…。
それと、小西ありがとう。
私も小西の事 好きだからね!」

くそっ。水瀬もlikeの好きだろうけど、俺 嬉しい。それに二人が付き合ってるって聞いてもショックじゃないな…あれ、何でだ?

「ねぇ小西…前から聞きたかった事があるんだけど…聞いてもいい?」

「ん?何でも聞けよ‼聞きにくい事か?」

「じゃあ思いきって聞くね。
小西は付き合ってる人っているの?」

ブハッ…コーヒー吹き出しそうになった

「いる訳ないだろ。俺モテないしな…」

「え~そんな事ない。
小西…自分の評価低い。
みんな小西に憧れてるよ。
超格好いいし、仕事出来るし、頼れる男じゃない。
私の自慢の同期なんだから‼」

水瀬…お前は俺を喜ばす天才だ。
一生 お前について行こうと思う。

「それなら、鈴音の事 どう思ってる?」

ドキ…どうした俺?
返事を…

「…」

「好きだよ…」

「小西、頑張れ!!」

おい、どういう意味だ?

「良かった。私の願いは叶いそう♪じゃあ、話も終わったみたいだし、帰るね。
お茶ご馳走様。小西バイバイ♪」

「おう、お疲れ~」

おい、俺はこのまま放置か?
やっぱり水瀬最強 敵わない…


※天然小悪魔な乃愛の取り扱いには
くれぐれもご注意を!!