瀬野君 何するの?首がジンジンする。今は小西待ってるから 急がないとだし…

「瀬野君、私ん家覚えてる?」

「ん、覚えてる。主任…この前の事覚えてる?」

「…覚えてる。」

「ん、それならいっか…。後でね、乃愛」

ドキンと心が忙しない。赤い顔を瀬野君に見られたくなくて 走って会社を出て駅に向かった。

もぅ いつもどんな顔して 瀬野君と話してたのか 全然思い出せない…恥ずかし過ぎる。

部屋で待ってるとか 鍵渡しちゃたけど、私どうするの?

カレカノって そんなに二人の距離感が近いもの?

わからない。ああ、また瀬野君の事で頭がいっぱいだ。