ガチャン…

あれ 俺寝てたのか?
ここは…俺の部屋じゃない…

バタバタ…
ギュウ。

へっ、何これ?
夢なの?あり得ないんだけど…

俺 たぶん乃愛に抱き締められてる…

うん、夢だ。
俺にとって 都合のいい ご機嫌な夢だ。

「ごめんね…。待ったよね。
遅くなっちゃってごめんなさい…」

鼻をズビズビ言わせながら、
泣いてる乃愛…

リアルだ~。
これ神レア。乃愛…ヤバい。

あぁ、俺 お利口さんで待ってたよ。
乃愛の事だけ考えて待ってた…

「乃愛、お帰り」

「瀬野君、ただいま。」

泣き声も泣き顔も全て可愛い人…。

俺…多分
もぅ優しいやつで いられない

ごめん、乃愛
乃愛のせいだから、
乃愛が責任とってね…