金曜にあった事を 鈴音から聞く。

小西と私が一気飲みしたところからの記憶が全くないから。

まず、私と瀬野君がタクシーに乗り込んだ。

鈴音と小西が同じ方向だから 一緒にタクシーに乗る時、真鍋さんが ちょっと取り乱して ひと悶着あったらしい。

その後の話を してくれない鈴音。

「小西やっぱ潰れてたんだ。今日帰りに、小西とお茶したんだけど、どうなったか、そう言えば教えてくれなかったなぁ」

「えっ?乃愛 匠と二人でお茶したの?」
急に泣きながら話す鈴音。

「あっ。違うよ…誤解しないで。私はね…」

「匠のバカ…エロ…浮気もの…キライ…」

「鈴音、ずっと小西の事好きなクセに…」

わ~ん、と大声で泣く鈴音…

「乃愛気付いてたんだ。私ね 匠をこの部屋に連れ込んで、自分からキスしたの…」

へっ?鈴音が?鈴音から?

「そしたら、匠キスが上手すぎて困る、止まらなくなって…」

鈴音…私には話が上級過ぎて、ついていけないんだけど…

「おまけに俺と付き合いたいなら、もっとキスしろって命令」

はぁ?小西…話が違~う。
どうしたら、そうなるの?

「鈴音は小西と付き合う事になったの?」

「う~ん、微妙なんだ。匠にはっきり言われた訳じゃないし。」

「私は瀬野君と付き合う事になったよ。あっ…どうしょう。」

「やった~乃愛。瀬野の事 好きだったもんね。乃愛言わなかったけど、私はわかってた。で何で焦ってんの?」

「小西とお茶の後、私ん家で瀬野君待ってるんだった。どうしょう?」

「流石瀬野。乃愛急いで帰りな!私もう大丈夫だから…」

「鈴音、明日会社に行けそう?」

「匠に聞きたい事あるし、絶対行かなきゃ!」

「じゃあね鈴音。今日はゆっくり寝てね!」

「乃愛ありがとう。また明日ね!」

鈴音と別れ 急いで ほぼ終電の電車に飛び乗った…