家に帰るとしんと静まり返っていた。 母は寝たようだ。ホッと一息ついて自分の部屋に行く。何もない殺風景な部屋にボロボロの布団。窓から見える月明かりに今日見た名前も知らない彼のことを思い出していた。やがて私は眠りについていた。