「おはよう優花」

「あ、杏奈おはよ〜!」

昨日の事があったから機嫌がいいな

私も嬉しいなぁ〜

「あ、颯也に声かけたら?」

「あ、そうだね、一緒に行こう」






隣のクラスへ行くと

「おっ!福田ァ〜愛しい彼女の登場だぞ〜」

「いいなぁお前!俺も彼女欲しすぃ〜」

「お前らうるせぇよ!って!押すな馬鹿!」

「あ〜寂しいよ颯ちゃん…ぐへ」

「うるせぇ黙ってあっち言ってろ!」


わ〜お。

大体想像は付いてたけどさ

ここまでとは思わなかったわ…

ま、茶化したくもなるわな

バスケ部の誰かに行ったのかな?

翔太とか?すぐ広めそうだわ…

でも颯也が相談するような相手って

翔太くらいしかいないよなぁ


なんて考えていると。

颯也はいつの間にここへ来ていた

「よ、よぉ。はぁ…疲れた」

「お、お疲れ」

「朝から大変ね」

「うるせぇちび」

ちょ!なんで私に当たるのさ?

「私に八つ当たりしないでよね!」

「んでなんだ?何か用か?」

ちょ…無視した

しかも杏奈に話しかけてるし

「あぁ、挨拶に来ただけ…」

「ん?あぁ、そうか」

あぁ気まずそう。

まぁこんなもんか。

さぁて、仕方が無いな。

「あ〜昨日返事して今日こんな気まずい空気にしちゃうんだ〜?そんな奴に杏奈を渡すかこの馬鹿め〜!」


「あ〃!?馬鹿じゃねぇ。てかてめ…ざけんなよ!」

ちょ!追いかけてきた!?

そりゃ予想外

えっ!女子に向かって蹴る!?普通!?

「いたっ!ちょ!杏奈!」

「優花がわりぃんだ!杏奈に隠れるな!」

ちょっともう辞めてよ!

少しでも空気を和ませようとしてあげたのに!

杏奈も苦笑いしてる!

「あ、杏奈。今週の日曜どっか行こうぜ」

「え!?あ、うん、いいよ〜」

…いやいや、誘うタイミングだろ!

「颯也…も少しましな誘い方しなよ」

「あ?優花がいた所でいまさらだろ」

確かにそうだけどさ…



でも良かった、土曜に買った杏奈に似合う可愛い服が無駄にならないね


無駄になるどころかこんなに早く役に立つとは…


可愛い白のセーターとそれに合わせたスカート。

何度も試着して決めた服だから

杏奈も自信もってきれるね