次の日。

「おい、優花」

いきなり話しかけてきたのは颯也。

何の話かなんて大体わかる

「ん?どうした?」

「昼休み、時間あるか?」

…昼休み。いつもは杏奈と過ごしている

「あ〜杏奈にきいてくるね」

「おう、よろしく」







「杏奈〜昼休みちょっと呼ばれててさ。」

颯也にって言わなかったのは何となく気が引けたのと

心配掛けたくなかったから。

「ん?全然いいよ〜じゃあうちはほかの子といるね!」


「ありがとう〜」















なんて言ってるうちに、昼休み

教室をすぐ出た廊下で。

「どうせ知ってんだろ、杏奈の事」

あぁやっぱりそれか

「どうせって何よ、知ってるけど」

「だろうな、俺はお前らほど仲いい親友見た事ねぇ。一緒にいないの見たことねぇわ」

…まぁ確かにそうだけど

言い方に棘を感じるの私だけ?

「そうだね、それでなに?」

そう。用事があるから呼ばれたというのに

その用をいってくれない。

「あぁ。告白…の事だけどよ」

「うん?」

「その…まだ迷ってんだよ」

「なんで?」

あくまで私が感じたことだけど

ただ迷ってるって事ではなさそう

何か他に、理由がある、けど隠してる感じ。

何も言わない颯也に焦れったさを感じたけど。

「なに?どした?」

優しく聞いてみる

「実はよ…親が、さ」

…ん?親?何で親が出てくるんだろ?

「うちの親、そゆ言うのに口出してくんだよ。」

「は、はぁ… それで?」

「本当は、高校生にならないと付き合うのとかだめなんだよ、でも昨日話したらその子を守りながら成績落とさないならいいって言われてよ。」

杏奈を守りつつ、成績を落とすな?

それはわかるけど、そんな面倒なこと

親に言われるくらいなら

「親にいう必要なかったんじゃないの?」

純粋にそう思った

言わなければいいだけの話でしょ。

「いや、兄ちゃんがそれやってバレてたから」

あ、なるほど、それで自分には無理だと。

「私にどうこういう権利はないけど付き合うときめたら杏奈を幸せにしてよね?」

「そりゃそのつもりだ」

「じゃあよく考えな。またね〜」

と、杏奈のところに行こうかな

「おい!優花まて!」

まだ何か用があるのかな

「なに?」

「今日放課後前の場所にいるように杏奈に伝えとけ」

上から目線だな…。

「わかったよ」

「おう、よろしく」

これでやっと杏奈のところに行ける

放課後の事も伝えなきゃな