家族全員集合ってとこで
泣いてたのはあたしだけ(笑)


おじいちゃんは感情出さない人だから
泣いてんじゃねえって


小学生のあたしにそんなこと言うなよってね





手術終わって
医者に説明されて
「手術は終わりましたが左半身に麻痺が残るかも知れません」
そう説明されて真っ暗になった




おばあちゃんの目が覚めて
おじいちゃんの名前もママの名前もわかるのに
あたしの名前だけは覚えてなかった



悲しすぎたね。笑

そんなこと言ってもしょうがないんだけどね。


唯一の救いは
左半身に麻痺が残らないってことと
リハビリすれば記憶も戻るってこと


だけどすぐに退院できる訳でもないから
しばらくの間
ママがあたしとおじいちゃんの面倒を見てくれてたんだけど



あるときママとおじいちゃんが喧嘩して

ママが「だったらあたしが出ていく」って
子どもの感情は素直なもので
母親についていきたいって
母親と一緒に住みたいって気持ちが
大きかったんだよね


だからあたしは「ママどこ行くの。あたしも一緒に行く」って言ったの


ママはあたしの手を引いて逃げるように
出てった。


その時おじいちゃんはずっとずーっと
あたしの名前を叫んでた


ママは泣きながら兄に電話して迎えに来てもらって
ママが住んでるとこまで送ってもらった