いつも通り由奈と帰っていったら不審な車を見つけた
一瞬のことだった。その車が俺の体を宙に浮かせた
「俺死ぬのか…」
なんか声が聞こえる
奈緒の声だ
「は、はやと?」
「…」
「ねぇ!はやとってばー」
「…」
「返事してよ」
「…」
「ねぇどうして?」
「…」
「はやとぉーーーーーー」
答えたいのに目も開かないし声も出ない
「うぎゃああああああああああああ」
すごい悲鳴がきこえた
俺は、身動きの取れないぐらいの狭さの部屋に閉じ込められたみたいな感じだった
でようとしても出れなくて、ひたすらわめくだけ
由奈ごめんな
大好きだよ愛してる
ゴツン
ぶぉえ
嫌な音が聞こえた
まさか!?
なんとか空いた目
由奈が頭を殴られて車に入れられた
誘拐?やめろーーーーーー
いくら叫んでも声には、ならなかった
「この女どうするんすか?」
「あのカプセルにいれるんだ」
「じゃあ研究所に向かえばいいっすよね」
「ああ」
「この男どーします?」
「そろそろ救急車来ちゃうから逃げるぞ」
「了解しやした」
生きては帰らせないからな
おぼえときなよ?
俺の意識は、とんでしまった