「結婚生活はうまくいってたんでしょ?」


私は首を横に振った。


「私、高1の時、先輩がいないあの時…神村に襲われたんです。」


先輩の息が止まったのがわかった。


怖かった。


ただそれだけの感情で自分がコントロール不能になるなんて信じられなかった。


感情をさらけ出せば、ただのわがままなんじゃないかと、恥ずかしくなった。


それに感情を出せば出しただけ、神村は威圧してくる。


オマエハオレノニンギョウ


と言われているようだった。


だれか助けて!


だれか


だれか…


ここではどうしたらいいの?


自分の考えがわからない。


明日どうしたらいいの?


どうしようと思っても否定されるよ。


神村怖いよ。


変だよ。


マチガッテルヨ…


だれか教えて


だれか教えて…


ココロの中で私がたくさん叫んでいる…。


あいつが帰ってくるよ。


もうすぐ帰ってくるよ。


どうするの?


どうするの?


私が逃げる。


私が追いかける。


たすけてよ~


せんぱい…。


夕方になるといつも不安になる。