その光景を見て私も嬉しくなった

「子供、か…」

後ろにいた犬神くんが少し悲しそうに呟いた

その時の私は、何も知らず、尋ねた

「何か言った?」

犬神くんは、煩わしそうに、一瞬で冷たい瞳を私に向けた

「うるせーよ。ブス。チョット黙っとけ」

犬神くんの言葉を聞いて私もつい

「あーハイハイ。悪かったわね。」

と冷たく言い放してしまった