莢と暮らして一年が過ぎようとしている。

すっかり恋人同士の僕たち。

変わったことと言えば家事が分担制になったこと。

料理以外の事は莢が全てやってくれている。

最初は解らないことだらけで、僕に質問ばかりしていたけれど今は大抵の事は一人でこなしてしまう。

『莢。』

『綾人?』

『急に後ろから抱き締められるとびっくりしちゃうよ。』

莢の反応が可愛くてもっと見たくなる。

『誰かさんには公衆の面前でキスされたよ?』

『あれは…。』

耳まで真っ赤になる、莢。

可愛くて仕方がなかった。

13歳離れている僕たちに友人は犯罪だのロリコンだの言うけれど、やっかみ半分だと思っている。

「莢。」

「今日の晩御飯、何が食べたい?」

「リクエストしてもいいの?」

「あのね、唐揚げがいいっ。」

満面の笑みで莢が答える。

「何味がいい?」

「前回はハーブレモン作ったけど。」

莢は唐揚げが大好きだ。

コンビニに行くと大量のお菓子に混じってからあげくんを欲しがる。

からあげくんに負けないものをと日々研究していることは莢には内緒だった。

「チリペッパー味がいいな。」

「辛いの食べたい気分。」

ご機嫌になる莢。

見てるとこっちが幸せになる。

「ずっとずっと隣にいて笑っているよ」

その約束を永遠のものにしていいかな?