数学教師~MyHero~

姉は仕事に戻り
兄はバイトの為帰宅した

今は病室で2人きり
心の中で決めたように
私は3ヶ月、先生に極力
近寄らない様にしていた

『先生、帰っていいですよ?
私なら1人で大丈夫ですから』

先生に背中を向けて話しかける
私に関わったら先生まで
不幸になると思ったから。
迷惑掛けたくなかったから
でも、先生は帰らなかった

『宇宙さん、言っとくけど俺はね
迷惑とか思わないからな?
てかむしろさ、教師には迷惑
かけてなんぼだろ?』

先生は椅子に座って言い出した

『お兄さんから聞いた
両親居ないんだよな?』

そう聞かれて
何故かイライラして
先生の方を向いて座った

『寝てた方が…』

『先生に、先生に分かります?』

『えっ?』

『両親が亡くなっただけで
いじめられる人の気持ちが…』

『宇宙さん、』

『顔の傷も…痣も視力が
低下したのも…いじめられる様になってから…その苦しみが
先生には分かりますか…』

私は本当に言おうとした事は
何一つ言えなくて代わりに
心の声がボロボロ零れだした

『それは俺には分からない』

『分からないなら…』

『でも!これから知ることは
出来ると俺は思ってるよ』

『意味…わからない…』

『前の担任だった人にも
お姉さんやお兄さんにも
俺は頼まれたんだ
お前を守ってくださいって』

『…嘘…そんなの…
だって…私に味方なんて…』

『宇宙さん、俺らを信じろ』

『でも…怖い…』