「あ、おにぃちゃん!
また今度、動物の写真見せてね!」
目を輝かせた少年が、
僕に近寄ってくる。
僕は、
少年の頭に手をのせて、
「ああ」
と、答えた。
ここにいる子供たちのことは、
よく知っている。
そとに出れない子達だから、
僕の持っている本やまんが、
写真を持ってきてみては、
嬉しそうにみている。