忘れられないきみのこと

鍵は見つからない。
母の日記の鍵は、
絶体にここにあると思ったのに...
僕は窓辺から、
日が暮れだした様子を見つめる。
そういえば、
前もこうやって夕日を見た。
ここではなく、
千夜と見た場所で、
幼い僕と母と父とで...