「またね」
風のように、
千夜の声が通りすぎていった。
また、
消えてしまった・・・
『私は、
君につくられた幻なのか、
はたまた、
嘘をついている病人なのか・・・』
千夜の声が、
頭にこだまする。
千夜はどっちなの?
僕のこの胸の痛みは・・・?