「だって、
その右手をさわる癖、
千夜ちゃんにあってからだもの。
そうとう、
かわいいんだろうね~」
僕は、そんなに気になっていたのだろうか?
会いたがっていたのだろうか?
でも・・・
千夜のことを考えると、
胸がモヤモヤする。
僕はもう、
母の声が聞こえなくなっていた。