あれから一週間。
千夜には一度も、
あっていない。
母も父も、
千夜の名前を知らないし、
あの病室には、
誰もいないといっていた。
もしかしたらあれは、
僕の幻だったのだろうか?
いや、
そんなはずない。
だって、
あのとき握られた手は、
とても暖かかったから。