「なぁ、他の病室の子と遊ばないのか?」
僕がそういうと、
千夜は立ち上がり、
僕に背を向ける。
「バイバイ」
なんだか、
寂しそうな声だ。
そう思ったときにはもう、
千夜の姿はなかった。
僕は驚いて、
慌てて病室をでた。
だけど、
やっぱり千夜の姿は見えない。