それから来る日も来る日も周りは汚いゴミを見るような目でこちらを睨みつけていった。私は
「大丈夫。明日には皆、戻っていると思う」と自分で自分を騙しながら毎日を過ごした。


ある日、
「どうして夫(あなた)は逝ってしまったの?どうして私を1人にしたの?あの子を幸せにするって言ったじゃない!!もう私だって世間から変な目で見られるのはうんざりよっ!!あの子は何もできないのに!!!」
という私の愚痴を息子に聞かれてしまった。
「ママ?……ごめんね。」泣き崩れている私の耳に息子の声が入ってきた。
「僕にだって、出来ることはあるよ!」息子はベランダに出た。
「待ってそうちゃん!!何をするの!?」
息子は
「パパの所に行ってくるね。」
そう言うと、息子は消えてった。「ギャァァ!!!!!!」
と女の人の声がする。
ここは高層マンションの最上階。ただ、呆然とベランダに座り込み空を見ていた。
あの子は即死だろう。
助かるわけない。
なぜならあの子には


「両腕」が無い