それから2年後、息子は小学1年生となった。
しかし、荷物は私が持ち、一緒に登校した。
同じ学年の親からは、
「あの子には優しくしなさいよ。○○が無いんだから。」「え〜ママ、あの子には近づきたくないよ、気持ち悪い。」「しーっ!聞こえちゃうでしょ!静かに!」
とこちらを見ながら言った。聞こえていますよ?あなたも私と同じ気分をあじわえたら良いのに。なんで私だけなの?どうして私の子だけこんなふうに産まれたの?ねぇ……どうして?
「ママ、大丈夫?」「えっ?」自然と涙が出ていた。
「えぇ、少し目にゴミが入っただけよ。」
と誤魔化した。息子は笑顔で
「それならよかった。さぁー行こー!!」
と元気な声で学校に行った。