そらそうだ。


だって、先生は知らないはずだから…。

私が先生に恋した瞬間を……。


それは、私が高1年の春。
事務所の新人歓迎で夜遅くなり、電車に乗ろうと駅のホームで一人待っていた時だった。


待っている時間帯がかなり遅かったのであまり人がいなかった。


それに、私が待っている方面の電車は乗る人が少ないからだ。