「響!!!!!!
響のバカーーーーーー!!!!」

そう、泣きながら僕に飛びついてきたのは、奏だった。

「奏…。ごめん。僕はもう、君の隣にいられなくなったんだ。
有難うね、僕のためなんかに泣いてくれて……。」

そう、僕が奏の頭を撫でて奏を突き放そうとすると、奏はぎゅっと僕を離さなかった。

「……。ねぇ、行かないで!響!!私は響の事ね!」

「それ以上言わなくていい。
そんな君が僕は大嫌いだから。」

僕はそう言って奏の言葉を聞かないままヘッドホンを付け、奏を突き放しそのまま飛行機へ乗り込んだ。


見れなかったんだ。

奏のなく姿なんて…。見たくもなかったんだ。


ごめん。
君は、本当にたちが悪いよ。


僕を好きでもないのに僕の為に泣いたりして…。


それは、僕が願っていたことなのにね、…。

君が本当に大嫌い……、







になれたら楽なのに。