華は俺の唇をそっと奪って、また俺をじっと見つめている。
頭がクラクラした。
自分が自分でなくなるギリギリの一歩手前で、華に言った。
「お前、彼氏居るんじゃないのか」
いつでも唇を奪えるほど近い距離に居る華は、あまりにも無防備な顔で答えた。
「嘘だよあんなの」
華の透き通った綺麗な瞳に吸い込まれそうになった。
「、、なんだ、心臓に悪いよ」
俺はそう言って華の唇を何度も奪った。
もう止められなかった。
華の唇は柔らかすぎて、
もうすぐ溶けてしまうんじゃないかと思った。
華が俺のことをどう思っているのか、
どんな気持ちでキスしてきたのか、
わからなかったけどそんなことはもうどうでもよかった。