「これでHRを終了する━━━━━━」
ガラガラッ、、
その言葉で一斉にクラス中がざわつき出す。
「さぁな!」
「わっ!びっくりしたー。」
バッと、私の方を叩いてきたのが、大親友の大崎 沙耶(サヤ)。なんとも美女!この世界は不公平すぎではないか…(泣)
「今日どーしたの?紗奈が遅刻って珍しいじゃーん。」
ギリ遅刻じゃないんだけどなー。そんな事を思いながら、私の視線はある人に向けられていた。
「なによー、連の事ばっか見つめちゃって!私、妬いちゃうんだから!」
おいおい。なんで沙耶が妬くのよ。
沙耶には翔がいるでしょー。
連とは、私の自慢の彼氏!!こんな私じゃもったいないくらい格好いい。黒髪でそんなにチャラチャラしてないけど、女子たちは皆ゾッコン。
「沙耶、翔は?」
「んー?翔ーーー!!」
そうやって沙耶が翔の事を呼ぶと翔はどこにいても飛んでくる。どこにいても。
「はーーい!」
