⚾ 野球部の、彼女 ⚾ 【完】

頬を伝う涙を
もう
拭くこともせず

塁が消えないようにと
ずっと塁を見つめていた。



照れたような
困ったような表情をして
塁はもう一度帽子を深くかぶりなおし、
わたしの後頭部に手を当てて
自分の胸元へと引きよせた。


肩を震わせて泣きやまない私を
塁はやさしく
抱きしめてくれた。