「どーした、その顔!」


千沙が、わたしの顔を見るなり
叫んだ。


「矢口君のことでしょ?
 弟から、聞いたけど
 ケガ、どうなの?」


『・・・・決めたから。
 わたし、決めたからっ!』


「は?何を?」