勢いにまかせ、
言いたいことを言って

走って

部屋に戻った。



一度も振り返らず
一度も立ち止まらず
部屋まで全速力で走って帰った。


部屋に戻って
そのままソファに倒れこみ
クッションで顔をふさいで
大声で
泣いた。

泣いて
泣いて
泣いて。

それでも足りなくて

わたしは
塁を想って
泣いた。