⚾ 野球部の、彼女 ⚾ 【完】

『すごいっ
 誰も入ってないから
 足跡がひとつもないっ』

「すげーな」

塁が、ざっざっざっと雪の中を走っていく。

わたしも追いかけようと、
一歩踏み出した瞬間、転んだ。

みごとに。

漫画みたいに。

バタン、と顔からそのまま
雪に埋まった。