シートベルトを抜いて、ドアを開ける。
車から出ようとしたとき
相馬君が腕をつかんだ。


『えっ?』

「俺じゃ、ダメ?」

『・・相馬くん・・』

「結構、本気」


今まで見たこともないような
相馬君の真剣なまなざしが
目の前にあった。