携帯物語

朝起きて、目が覚めて、あたしは学校に行かなかった。

不登校―――‐‐そう呼ばれている。

何度も読んだ小説に囲まれながらあたし………アスカはケータイを開く。

不登校にケータイを持たせる親ではない。

このケータイは、親が貸してくれた。親同士が知り合いで隣のクラスの子とメールをするためだ。

当然メールよりもネットの世界がメインになっていた。