「お友達は行っちまったみてえだな。で、この車どうしてくれるわけ?」
「別に傷が付いたわけでもねえんだからどうするも何もねえだろ」
夜神は呆れたように言った。
「調子乗ってんじゃねえぞ糞ガキ!!」
男は自分の車を蹴りつける。
「あーあ、車に傷が付いちゃった。この傷、俺やってねえからな?」
「てめぇ、ぶっ飛ばされねえと分からねえみてえだな?」
男の後ろから4人の鉄パイプを持ったイカつい男が出てくる。
「中学生相手にリンチなんて卑怯だねぇ」
夜神は嘲笑する。
「この糞ガキっ!!」
男が右腕で殴りかかってくる
「ふっ」
夜神は笑いながら目を赤く染め、男の腕を睨む...ドカンッ 睨んだ途端、小さな爆発音が鳴った。
「グアアアッ!!」
「大丈夫ですか!兄貴!」
男の右腕は内側から破裂していた。
「俺に喧嘩を売るからこうなるんだよ、全く」
夜神は不気味な笑みを浮かべながら他の男達に近づく。
「クソッこの野郎、爆薬でも仕込んでやがったか?」
「いやよく見ろ!兄貴の腕は内側から破裂してるぜ?」
「内側!?一体どうやったらそんな事ができんだよ」
「俺に聞...」
「超能力」
夜神は男達の会話を割くように呟いた。
「ハァ?超能力?そんなものがあるわけねえだろ。笑わせんな」
男達は大声を上げて笑い出す。
「じゃあ見せてやんよ」
夜神は男達に指を向ける。
「おう、やれるもんならやってみろや」
男達は平然と突っ立っている。
「エクスプロジィオーン、レベル4」
次は大砲のような大きな爆音が鳴り響いた。
「こんなもんか...」
夜神の前には手や足を吹き飛ばされた男達が倒れているが、そんなものは気にせずに学校へと向かった。