「志歩ちゃん、お疲れさま〜! もう上がって
大丈夫よ〜!!」

「は〜い!! お疲れさまでした!! お先に失礼します」

「は〜い」

バイトが終わって真っ先に向かったところは…

ーーーーーー

やばい、間に合うやか……。

「はぁ……はぁ……っ……はぁ……」

つ、着いた……。

「はぁ……っ…はぁ……」

「あっ、志歩!! こっち!! 早く!! もう始まっとーよ」

咲の横に立った。

「とわは!?」

「心配しなくても今からよ。」

「志歩ちゃん、相変わらずとわばっかだな〜」

「そんなことは……」

その瞬間、わああぁー!!!っと大きな歓声に
包まれた。

「相変わらずすごいな、あいつ」

「本当に。」

私もグラウンドの方へ目を向けた。

とわ……。

とわは私たちに気づき手を振った。

「あいつ、余裕ぶっこきやがって…今に見てろよ」

「はいはい、歪まないの!!」

とわ……。

そして……とわは軽くバーのところまで走った。
その瞬間、とわは……

とわ……!!

私たち3人は……この時、同じことを思った。

「「「とわ……跳べ!!」」」