幸せが、両手から消えるのは一瞬で、
瞬き1つで、世界が変わった様にすら思えた――――――――――――……
ただただ、子供ながらに理解できたのは、
黄色い大きなトラックが、俺を引きかけた事と、
何故かママが自分を守ってくれた事だけ
「………………あ、………………い」
「ママ!?ママが助けてくれ…………………………え…………………………、」
回した手に、ドロリと付くそれは……あまりにも赤黒く、
鉄の臭いが鼻を付く
―――――――――――……血、
それは俺のではなく…………ママの血で
「ママ!?ママっ!
嘘、ママいっぱい血がっ、」
気付けば自然と、目に涙が溜まる。
怖い。って感情が渦巻くのは無理もなく、いつも笑ってる母親がぐったりと倒れている光景は………………、
悪夢。としか言いようがなかった
「あ………………い、」
「ま、…………ママっ」
伸ばされた手は、ゆっくりと俺の頭をいつもの様に撫でてくれて、
でも、それが……まるでお別れする仕草に思えた
「怪我…………は……………………な、い?」
と、一言一言を喋るたびに母の喉からは変な音が聞こえてくる。
ヒュー、ヒュー、ヒュー。と
風が泣いてる、みたいな。そんな音
「な、……いよ、怪我してないっ」
「そっ…………か…………………………守れて…………………………良かったわ、」
そんな言葉と共に、俺の頭を撫でていた手は力なく……するりと落ち、
母の呼吸が止まっていた―――――――――――――――……
瞬き1つで、世界が変わった様にすら思えた――――――――――――……
ただただ、子供ながらに理解できたのは、
黄色い大きなトラックが、俺を引きかけた事と、
何故かママが自分を守ってくれた事だけ
「………………あ、………………い」
「ママ!?ママが助けてくれ…………………………え…………………………、」
回した手に、ドロリと付くそれは……あまりにも赤黒く、
鉄の臭いが鼻を付く
―――――――――――……血、
それは俺のではなく…………ママの血で
「ママ!?ママっ!
嘘、ママいっぱい血がっ、」
気付けば自然と、目に涙が溜まる。
怖い。って感情が渦巻くのは無理もなく、いつも笑ってる母親がぐったりと倒れている光景は………………、
悪夢。としか言いようがなかった
「あ………………い、」
「ま、…………ママっ」
伸ばされた手は、ゆっくりと俺の頭をいつもの様に撫でてくれて、
でも、それが……まるでお別れする仕草に思えた
「怪我…………は……………………な、い?」
と、一言一言を喋るたびに母の喉からは変な音が聞こえてくる。
ヒュー、ヒュー、ヒュー。と
風が泣いてる、みたいな。そんな音
「な、……いよ、怪我してないっ」
「そっ…………か…………………………守れて…………………………良かったわ、」
そんな言葉と共に、俺の頭を撫でていた手は力なく……するりと落ち、
母の呼吸が止まっていた―――――――――――――――……


