何事かと、一瞬、藍が身構えるが、
杞憂に終わり、バイクに乗ってた輩が降り、一定の距離を取る。
多分、さっきのは合図
―――――――――……まだ手を出すな
という意味なのだろう
「で、俺に何か用」
いつもの甘えた声ではなく、冷めた藍の声
藍らしくない、と思うのはまだ藍を私が知らないからなのか、
それとも…………………………、
「そう急かさないでくださいよ
先程、言ったと思いますが我々はセルピエンテ」
「…で、そのセルピエンテが何の用」
「ふふふ、せっかちですね
まぁ嫌いじゃないですよ、貴方のそういうところ」
ふっ、と目を細めて意味深に笑う男
正直、得体が知れない野郎だ
「……俺を口説く為に回りくどい誘導したんなら、帰っていいかな」
「ふふふ、それは困りますね
こちらも‘’依頼‘’で動いてますから」


