ノラと呼ばれた男【壱】









「初めまして、俺達セルピエンテ


略してセルテと呼ばれてます」







集団の中から、一人、


他の輩と雰囲気が違い、長身で色白な男が前へと出てきた。








………………コイツの目…………、



暗く、海の底にでも居る様な…………

そんな目をした一人の男





「少し、お時間頂けますか」



「拒否権なんて与える気ないくせに」



「それもそうですね、覇王の翠原 藍さん」







ぞっと、するくらい暗い淀んだ笑みで口角だけを上げ、



ふと、私に視線を移した








「女連れとは予想外でしたけど、まぁ…いいでしょう


今日はただの挨拶ですからね」




「は……?挨拶………………?」







怪訝な顔で、藍が口を開けば、





「えぇ、挨拶です。


それも兼ねて貴方に話して置きたい事があるので……取り合えずバイクから降りてもらえます?




うっかり引き殺されたくないので、ね」








瞬間、周りを取り囲んでいたバイクらがエンジンを吹かす



それはまるで……降りなければ、奴等が私たちを引く。と、無言で脅している様で、

私も藍も、バイクから降りる事となった








「私の我儘、聞いて下さり感謝します」




わざとらしくも、彼は一礼し、


片手を上げる。