ノラと呼ばれた男【壱】



「いただきます!」








ニヤける頬を無理やり、堪えて。




一口食べれば、



酸っぱさの後にくる、甘さが絶妙で、


簡潔に言えば…………………………、









「美味い、てかハマる味!」



心の声が口に出てしまったが、これは文句なしで美味しい!


と、一人で納得してる私に、





「姫に味覚音痴疑惑」


などと、藍が呟いた事など知るはずもなく、








私も藍も、スプーンを持つ手が止まることなく完食。


こんなに大盛なのに、300円いかない安さ







勿論、カップル限定ですが。



店員さんは騙してナンボだわ←ぇ








「はー、食べた食べた」


「藍、御馳走様でした



ホントにいいの?藍の奢りで」







会計の際、当たり前の様に奢ってくれた藍



いいの、いいの。と藍は言うんだけど、







「俺が誘ったんだし、奢るくらいさせて?」



「え、…………うーん……」








こう、なんて言えばいいのか分かんないけどさ



今まで‘’奢られる‘’とかなかったし


普通に割り勘とか、さ?









なんか、あれだね……困る




女の子扱いされるの馴れてないんだよ!