ノラと呼ばれた男【壱】






「…………………………変化?」





「うん。変化、だよ」












例えば……、と口を開いた後、藍は意地悪く笑い――――――――――……






「姫が覇王に入って来たのも、俺にとっては変化なんだよ」




「それって……関わるな、って言いたいの?」





「ね、姫。俺が姫に言った言葉……覚えてる?」









藍が私に言った言葉……って、


‘’じゃ、一緒に行動共にしちゃう?‘’







あの時、一番先にそう言ったのは藍で



まぁ簡単に他人を信用しろって言うのは無理な話だけど、なんとなく……、



知ってたよ。藍は……本当は、




「変化は嫌い、それはね俺の我儘




だから姫は覇王にいてね?きっとね、姫は‘’アイツら‘’にとって大切な存在になると思うから」






‘’アイツら‘’に、か


その中に、藍は入ってない。みたいな言い方に、やっと私は確信できた―――――――――……









藍は私を嫌ってる。と



でも、じゃあ何で私と此処に来たの?

嫌いな相手と二人で来たのはどうして?






嗚呼、違うな。多分違う。



彼が嫌ってるのは変化であって私じゃない









そして、もう1つ……………………、




「他人と関わるのが怖い?」