ノラと呼ばれた男【壱】

ドアノブを掴んで、やけくそで開ければ―――――――――……







カランカラン。


と、ドアを開くと同時に鈴がなり、


若い店員さんが笑顔で迎えてくれた







「いらっしゃいませ。2名様ですか?」




「あ、はいっ」




「では、こちらへどうぞ」








と、案内されたのは二人様のテーブルで





「お決まりになったら、こちらを押して下さい」



「どうも」


渡されたメニュー表を藍が受けとり、私に渡す。どうやらメニュー表は二人で一つみたいだ


「どれにする?」





と、いつもよりも低めの藍の声。


一瞬「え?」っと思った私は思わず視線を上げ、藍を見やる……が、







可愛い系の藍じゃない(笑)



てか、店員さんが下がるタイミング逃して、藍に見とれているんですが、







「えー…………っと、…………じゃあ、これ…………かな?」