ノラと呼ばれた男【壱】

と、言い終わると共にヘルメットを被せられ。



藍も、ヘルメットを被った。










――――――――……ノーヘルじゃないんだ、意外





まぁ交通ルールは、被るのが当たり前なんだけど。暴走族=ノーヘル、みたいに思ってたし、


つか私、昔、普通に被ってなかった






「んじゃ、行くかぁ♪いざ出発」



そう言い終わると同時に、エンジン音が鳴り、










バイクが走り出す。


安全運転。とは言っても普通に50キロは出してて、風が気持ちいい


ころころ代わる景色に、身体に当たる風








懐かしいな……昔は皆でよく走ってたな





『最高っすね、ノラさん』



『あ、一華…サツ来てる』



『撒くしかねぇか』



『『『『一生付いて行きますよ、ノラさん』』』』







ふっと、目を閉じれば当たり前の様に出てくるアイツら。



そりゃそうか、あんだけ長いこと一緒に居たもんな


楽しいこと、いっぱいあったな……、







なんて、柄にもなく傷心に浸れば。



「あったぁぁぁ♪姫、到着」



なんとも、まぁ。明るい声で‘’こっち‘’に引き戻された




「あ、……着いたんだ」