ノラと呼ばれた男【壱】

やったぁ♪なんて思って、羽音からメロンパンを受けとれば……、






「「え、……俺には、羽音」」




ピタリと喧嘩を止めて、私の手元をガン見する藍と時雨。


嫌なとこだけ、気が合うらしい








「え?買ってないよ、自分で買いに行きなさい」



「「…………オカンだ」」






と、ハモる二人は同時に腹の虫の音までハモらせて。



「…………さっき、カレー食べたよね二人とも」



「あれはあれ、それはそれ。だよ」



「パンは別腹だろ、常識な」







だそうです。お前ら、どんな胃袋してんの







「あ、そだ。今度さ、新しく出来た駅前のカフェ行ってみない?



美味しいらしいよー!」




「「「「………………カフェ」」」」








………………カフェ………………かぁ



そんなお洒落な店、と言うか‘’カフェ‘’と言う店に人生一度も入った事がない……なんて、言っていいものなのか、



ふと、他のメンバーを見やれば、




藍以外、似たような反応をしてて、







迅なんて一瞬、眉潜めた後。



何事も無かったかのようにケータイを弄り出す










「んな洒落た店で食ったら味が分かんねぇだろ」




「そもそも、このメンツで行くとなると……目立ちますよね」





「えーーーーー!俺行きたかったのにっ」