ノラと呼ばれた男【壱】

「来るの遅いよ二人ともっ」



「クラッカーのタイミング間違えただろーが」



「ふふ、待ちくたびれちゃったよ二人とも」








と、見慣れた顔(三人)がクラッカー片手に側にくる。




「え。…………何?なんかの祝い?」




未だに状況についていけてないのは私だけの様で、






「そー!姫が俺達と仲間だよ♪ってお祝い」



「すんの忘れてたからな」




「急遽、今日しよう。って事になったんだよ、ね、迅」









唐突に話題を振られた迅は短く「嗚呼」とだけ頷き、部屋へと入る。

つられて私も中に入れば、



「あ、そだ、姫さ?」



「ん?」




「挨拶とかしちゃったー?」


挨拶?はて、なんの事だと首を傾げた私に、


「なら今から挨拶しちゃう?」



「でも、まだ‘’揃って‘’ないけど」



「アイツらは後から来んだろ、な、迅」





ちょくちょく出てくる「客」や「アイツら」の台詞に、頭に「?」を浮かべた

誰か来るのかな?



「ま、多分間に合うだろ


先に紹介するか。…………一華」




「うん?」




「ここの奴等にお前を紹介したい、いいか?」