「いいのかな、私」
「ん?」
「ほら、……皆の大事な場所でしょ?」
私が、入っていいの?
そう聞いてしまったのは、自分が「その場所」の大切さを知っているからで、
皆の力になれない自分が出入りするのは、正直気が引ける
それでも、電話越しの藍は「おいで」と言ってくれたわけで………………
「あ?何言ってんだ一華」
「?」
「大切な場所だからお前にも来てほしいんだろ」
と、然も当たり前みたいな顔して言うから
私は無意識に下げていた視線を上げた
「それって……………………」
それって、つまり…………えっと……何だ??←ぇ
「俺は、……俺達はとっくに仲間だと思ってんだけど違ったか」
「………………」
「一華」
いつもより優しい声、温かい視線。
だからかな、胸の奥がキュッと痛くなる
もし、本当の私を知ったら…………
皆は、…………迅は、「仲間」って言ってくれますか―――――――――――
「……ありがと、迅」
いつも側に居てくれて。
何も聞かずにいてくれて。
仲間だと言ってくれて。
本当に、有り難う。私ね、皆が思ってる以上に皆が大好きだよ
「おう」
顔を逸らして歩き出す迅に、一瞬、追いかけるのを躊躇ったものの、
必ず迅が振り返ってくれるから、
私は迷う事を止め。小走りで近付き、迅の横へと肩を並べた。
その際、少しだけ迅の口角が上がった事など知らずに―――――――――――――――――――……


