ノラと呼ばれた男【壱】

最初は驚いたものの、びっくりするくらい冷静になれた。


嗚呼、やっぱりバレてたか。と

薄々バレている事には気付いていた。
いつから?って聞かれれば「藍」を負かした日だが、確信はしてなかった

ただ、「あれ、手ぇ出されるなら私もじゃね?」って言う違和感と、無駄にセルピエンテに対するヒントをくれた事。






最初から不自然だったが、


やっと、奴の一言で未完成だったパズルのピースが全て揃い、完成した気がする










まぁ、そんな奴から‘’自分を潰せ‘’と言われたのは……予想外だったけど、



まさか自殺願望お持ちで?←殴

「……回りくどい事すんだね、」



「何がでしょう?」



「とぼけんな。その為に私に近付いた‘’お前‘’が」









思わず、素に近い声で言えば、

ふふ。隠す気ないんですね、なんて言いながら微笑まれたが…、

じゃあ逆に、ここまでバレてて隠す気ある?なくね?って、なるわけでして



無駄な努力はしない主義です←ぇ



なんてね。嘘。ホントはめっちゃ努力するタイプなんですよ、私。

ただね、嘘に嘘を重ね過ぎるよりかは、





私を‘’俺‘’だと見抜いたコイツを信じた方が楽なだけ。



「お前が‘’俺‘’の正体言いふらすなら、とっくにしてる…だろ?」




「ふふ、簡単に信じていいんですか?






自分は貴方の敵でしょう?少なくとも、覇王の藍さんに暴力を振るった、違いますか?」





「嗚呼、……でもお前は事を最小限で押さえた上に、内情を晒した






最初はさー、良く喋るなコイツ。とか思ってた。でも違うんだよ、




お前が作ったシナリオに沿っていただけ……、つまり口実を作ったわけだ」