ノラと呼ばれた男【壱】

同意を求めたのは、二人に、ではなく










「そーだね♪すっごくいい喧嘩見れたし得した気分」



「そうだな、俺も参戦したくなった」



「二人が迅の邪魔しないように見張ってるのは疲れたけどね」




だそうです(笑)

なんか、めっちゃ和気藹々じゃん。
さっきの一触即発な空気はどこ行ったし







「俺らがさ、聞いていいか分からないけど……」



「二人はさ、今後どーするの?」


気まずげに口を開いた時雨と、ずばりと切り込む藍は……ある意味、最強コンビ

その横で額を押さえるママさん、心中お察しします←



「あー…今後は正直考えてねーんだ」




「最悪、半数で乗り込む覚悟…ではあるけどね」






と、そこで言葉を切り、再度口を開けば



小さい声で「ありがとう」と呟く

それは、あまりにも小さい声で、






何に対しての有り難う、なのか……きっと皆は分かっていない

だって、それが当たり前だと思ってる

でも、その「有り難う」はきっと、






信じてくれて、許してくれて、


「有り難う」なのかな、って……







そう、私には思えた。


それに対して、皆はやはり「?」を浮かべてて、

彼等らしいなぁ。なんて、和んでいる中













不意に、その空気を破ったのは……、