ノラと呼ばれた男【壱】









やばい。


そう思ったのは青鬼の挑発した台詞で、














「なんだ、来たのか


お前らんとこの‘’姫‘’で遊びたかったんだがな」




遊ぶってアンタ……、さっきまで暗い話し聞かされてただけなんですけど!?

呆れて、赤鬼を見やれば軽く肩を竦めて、






「そうだね、邪魔……されたかな」


お前も便乗してんじゃねぇぇぇっ!
いやいやいやいや、……は?
何、この展開。あ、もしかして、さっき私頭打ったか?←パニック中

再度、青鬼に視線を向ければ、







先程の台詞を思い出す



‘’悪いな、振り回して


後、少しだけ茶番に付き合ってくれ‘’








嗚呼、これが…………彼等の望んだ、




結果、だったのか。と妙に納得した

つまり彼等は今、覇王に喧嘩を売った









そうする事で、彼等は‘’誠意‘’を示すつもりなのか。と、


「てめぇ、勝手に拉致ってんじゃねぇ」



「大事な物は閉じ込めておくことをお勧めするよ」







この場に合わない、穏やかな声でのらりくらりとペースを乱し、

単細胞の時雨は、すでに青筋が浮き出て切れる前。だから藍に単細胞って、呼ばれるんだよ。とは言えず、



普段、明るく笑う藍ですら三白眼……ではなくガン飛ばしてるし、羽音と迅はというと真顔

あ、うん。めっちゃ怖いですねハイ

顔が整ってるからこそ、磨きがかかって怖いと思うよ。イケメンずるい←ぇ







「返してほしい?この子」




「……何が目的だ」





「何って、何が?ただ……そうだな、迅さん、貴方と戦いたいな」




赤鬼の言葉に息を飲んだのは、迅たちだけではなく。私を押し倒してる、青鬼も同じで、


「おい、それは、」



と、焦った声で赤鬼を止めるが、




「駄目。これは‘’自分‘’の仕事だよ」