ノラと呼ばれた男【壱】

あげた私は忘れてたけど、



今まで持っててくれてるって事は大事にしてたって事、だよね?










まぁ、たいした物じゃないんだよ、



記憶違いでなければ、あのネックレスは戦利品みたいな物だし。








でも、あん時……………………、




‘’なんでもいい、アンタが持ってるもんで一つ……俺にくれ‘’




って言われて、このネックレスあげたような←








「あ、……嗚呼」



何故かポカンとした表情のまま、彼は‘’それ‘’を受け取り、首へと掛ける



丸い、青色の宝石みたいに輝くネックレス。でも、これただの石だからね(笑)









「あ、そだ。


ねぇキミ体育館って何処か分かる?」





うん、皆さんお忘れかもだけど只今私迷子ナウ←バカ



それに行くとこ同じじゃん!

もう、マジ私ついてる。とか思っていれば………………、








此方に向かって走ってくる足音が聞こえ、



振り返れば…………黄色、紫、赤色の髪が目を引いた。


低身長で小柄な黄色は、マラソンリレーで一位を取る勢いで走り、


また、紫と赤色は途中から失速し歩いてやって来る


因みに赤色は体格もよく、運動とか得意そう。逆に勉学は弱そうに見えたり←

で、紫は眼鏡掛けてて知的雰囲気、後、多分着痩せするタイプ。パッと見、頭良さそう!の一言が当てはまる








「わぁおカラフルですね」


「ぶふっ……くっくっくっ」





と、素直に感想を述べたら横の男が爆笑しやがった。笑いを堪えるものの、肩揺れてますよ、お兄さん