ノラと呼ばれた男【壱】

にっこり、笑った彼に。

誰もが同じ事を思っていた、












この事態を、どう、収集するつもりだ。と




しかし、それは……自分らが思っていたのとは180度違う台詞が投下された


「じゃあ、傘下に入る?


ウチはね結構有名だから、キミみたいに喧嘩を売ってくる輩が大勢いる」



「あ゛……?」







あんぐりと、口を開けたのは勧誘を受けた不良だけではなく俺らも同様で、



はあぁぁぁぁ!?何言ってんすか!


と、言い掛けたメンバーに、彼は妖艶に微笑んで口元に人差し指を立てた。

黙れ、って事か







「はっ!……あっははははははっ!



喧嘩売りに行った所からのスカウトとか想定外だわっ、腹いてぇ」




ですよね。俺らもそう思うよ

想像の斜め上、行ったんですけど何この展開






「アンタ、正気ぃ?」



「嗚呼、そのつもりだけど」




「……ははっ、面白いヤツ


いいねいいねいいねぇ、お前狂ってるよマジで」




ニタリ、と口角だけが上がり。

楽しげにゲラゲラと下卑た笑い声が、倉庫内で響く。

耳障りだな、と内心毒づく中、





「アンタ、名前はぁ?下っ端じゃねぇよなぁ、ああ゛?」



「伊月零だよ、キミは?」



「あぁ?俺は龍生、長いからリュウでいーよ……ツキちゃん」